記事の概要
大学デビューとは
大学デビューとは、大学という新しい環境・新しい人間関係が始まるのをきっかけに、今までのキャラを脱ぎ捨てること。多くの場合は、高校まで大人しかった人が、大学に入って急に異性に積極になってウェイウェイ大学生になるという形で現れる。(要するに、陰キャが無理して陽キャになろうと必死にふるまうことですね。)
有名大学にたくさん合格者を輩出する有名高校や、スポーツの強豪校は、男子校だったり女子校だったりすることも多い。そんな人たちが大学に進学して異性とたくさん出会える環境に置かれると、人が変わってしまうのも無理はないことですね。
大学での人間関係についてざっくり解説
大学に入ると、高校のひと学年の人数の倍以上の人間と関わることになる。「知り合い」は一気に増える。けれど、「友達」と呼べるくらいに親密になれるのは、膨大な知り合いの中の本の一握りに過ぎない。
人間関係について研究する学問では、「ダンバー数」という概念が知られている。ダンバー数とは、一度に管理しきれる人間関係の数を表し、友達などの緊密な人間関係を維持できるのは一度につき150人程度が限界と知られている(個人差はあるけど)。
高校のときは、クラスの友達、部活、中学の友達、などの人間関係がメインだった人も多い。
けれども大学生になると、様々な人間関係と交わることになる。授業、語学のクラス、ゼミ、サークル、バイト等々。そこに、高校のときの友達とか、中学の時の友達も加わってくる。これら全部合わせて、150人以上と親しく関係を保とうとすると、キャパシティ・オーバーになってしまうんですね。
インスタやTwitter、Facebookのフォロワーが1000人いたって、現実世界で仲良くできるのはその中の150人程度に過ぎないということを、どうか覚えて帰ってください。
大学デビューの「痛い」失敗例
髪型での失敗:明るすぎる髪色、不自然なワックス
「この人、大学デビューしたな…」と一目見て分かるのが、なんていったって髪色。進学校の高校は髪を染めていけない校則のところがほとんどで、しかもほとんどの人が校則を守るいい子なので、みんなちゃんと髪は黒色。
ところがどっこい、大学の進路が決まって卒業式が終わるや否や、進学校の生徒は何かが外れたように髪を染めだす。個人的には、高校では大人しかった女子がさりげなく暗めの色を入れているのを見て、ときめいてしまったりもする。明るすぎる髪色の人は、いずれ大学デビューに失敗した時に後悔する。
高校卒業後の3月や4月に高校の同級生に会ってみると、そいつらの髪色をみただけで彼らの大学デビューの方向性が見えたりもするからなんだかおもしろい。
あと、高校時代にワックスを付け慣れていなかった男子が、急にワックスのつんつんヘアにチェンジしたりもする。ワックスの広げ方が不十分で、後ろ髪が絶壁になっていたり、つむじ周りの毛のまとめ方が不自然だったりと、色々ツッコミどころが多い。
今までになれていなかったことを急にやろうとするから、大学デビューに失敗する。3月のうちにヘアセットの練習をして大学デビューに備えるか、周りの失敗を見ながら、一周遅れくらいで自分のモノにしていくくらいで十分ですよ、案外。大学に入ると同時に周りと同時にイメチェンするより、大学に入って落ち着いてからイメチェンした方が、効果が大きい気がしません?
背伸びしたファッション:着慣れないジャケットとピアス
自分の身の丈に合わないファッションをして、人に指摘されて、大学デビューの出鼻をくじかれる人だって毎年たくさん出現する。
高校生で着る機会があまりなかったであろうジャケット。大学生になって調子乗ってきてみたものの、サイズがフィットしていなかったり全体の雰囲気に合っていなかったりして、イマイチ着こなせていない人が多い。
あと、帽子を被ってみる、ピアスを開けてみるのも大学デビューの一つの現れ。自分を客観的に見つめて、本当に似合っていると思えば全然大丈夫。けれども、周りの雰囲気に流されたりモデルに憧れて同じようなファッションを真似してみるのは、振り返ってみて恥ずかしくなることが多い。
無理なテンションで喋りまくる。自分の過去の話を盛る。
大学の入学シーズンの食堂や近くのカフェでは、「知り合って間もない」感が満載のグループを見かけることも多い。
まだお互い「素」を出さず、よそ行きの高いテンションで「自分はこういう人間なんだ」ということを必死にアピールしようとしているのは、見ていて痛々しくもあり、面白くもある。
あと、特に上京した地方生は自分の体験談を盛りがち。「東京の高校生は、都会的で洗練された恋愛をしてるんだろうな」という推測から、付き合った彼女の人数、経験人数などの恋愛経験を盛ってしまう。後から取り返しがつかなくなったり、「経験豊富」キャラを貫かないといけなくなったりして大変ですよ。
お酒飲めるとイキる大学デビュー生。
大学生になってから急に増えるお酒の誘惑(お酒は20歳になってから)。「中学から飲んでた」「やっぱキリンよりアサヒビールの方がおいしい」「顔赤くなるけど、全然平気、俺いける口だから」などなど、とにかくお酒に関して強がってしまう人は多い。(特に男子)
お酒に対して強がったままサークルの新歓に行ってしまうと、ペース配分を間違えてダウンしてしまうこと間違いなし。女性なら面倒を見てもらえる可能性は高いが(介抱と見せかけたお持ち帰り?)、男子がやるのは非常に痛い。大学デビューのノリでお酒に失敗して粗相をすると、入部していないサークルの周りの人に迷惑をかけてしまったり、新歓に来ていた同級生から「やばいやつ」のレッテルを張られてしまう可能性が高い。
仲良くなった人をイジリ倒す
多浪をネタにしている人、名前が珍しい人、有名人に似ている人、大学入学間もない時期は何かといじりポイントがある人はとっつきやすい。
特に男子に多いけれども、女子がいるところだと、自分の立場の強さをアピールしようといじられキャラのイジリに走りがち。度が過ぎて、周りからみたら悪口にしかみえないこともしばしば。いじることで立場の強さを示すどころか、度が過ぎると反感や不快感を飼う恐れがあるので要注意ですぞ。
そういういじりやすいひとをイジる人は往々にして、自分がいじられる耐性ができていない。あと、案外イジられキャラの方が女子受けがよかったりもする。他人をいじるのは、むしろ弱さの表れ。あえていじられる役に回ることで、自分の殻を破れて、真の意味での「大学デビュー」を果たせるのです。
受けた大学自慢、センターの点数自慢してイキり大学生
有名私立大学に多いのは、自分の落ちた大学自慢。「5点差で東大落ちた」「センターで830点とった」などなど。
大学生は、基本的に勉強はしない生き物。うまく人に頼って、自分は楽に単位を取ろうとする人が多い。そうやって「実は頭いいんです」アピールしていると、何かと頼られたり教えを乞われたりして面倒だったりする。
あと、そうやって高校の勉強の自慢している人に限って、大学に入って燃え尽きて、ナメて授業に出ず単位を落とすことも多い。そして、「過去の自慢してイキっている割には大したことないやつ」という残念な人認定される。
デビュー失敗したウェイウェイ大学生の末路
無理してウェイウェイグループと仲良くなろうとして、結局浮く
「仲良くできる人の人数は150人程度で限度がある」とうことは先ほど述べた。だからこそ、「仲良くなるならイケイケなグループに入って、異性との出会いを増やそう」とする大学デビュー生は多い。
まず、無理にキャラを作って周りに合わせても長続きしないしないと心得ておきたい。結局、自分は自分でしかない。「あの人、無理してキャラ作ってイケイケグループに必死についていこうとしているんだな」ということは、まわりからみていても結構わかるし、たいそう痛々しいものであるよ。
だからといって、イケイケグループから距離を取ろうとして無理なく一緒にいられる友人を探しても、新歓の時期が終わるころには他のグループも大体固まっているし、「イケイケグループを追われた痛いやつ」認定されてあんまり仲良くしてもらかったりする。
かくして、大学デビューに失敗して自分の立ち位置を測り間違えると、友達づくり面で大きく出遅れてしまうことになるのですね。
必要以上な「恋愛慣れ」アピールは、異性が離れていく
大学デビューの根本にあるのは、「異性に消極的だった今までの自分を捨てて、モテる自分に生まれ変わる」というモチベーション。その中で、身の丈に合わない「恋愛慣れ」アピールをしがち。
本当は異性慣れしていないのに、「慣れてる感」を出してアプローチしていく様は、そのうちどこかでボロが出る。自分の過去の恋愛話を持って、嘘の上に成り立っている恋愛慣れアピールをしているのがばれると、一気に異性が離れていってしまう。そのことが異性のグループ内に広まって共有されれば、たちまちあなたは誰からも見向き去れない存在となってしまう。
大学デビューでイケイケ感を出したくなるのは分かるけれども、裏目に出ると異性の友達作りに失敗してしまい、非常に寂しい四年間を過ごす可能性が高まってしまう。
恋愛に慣れているのを装っていても、恋愛経験はまだお子さまのままのウェイウェイ大学生の多いこと多いこと。
サークルに出会いを期待しすぎないこと
大学デビューを果たそうとする大学生は、サークルの中で「素敵な出会い」を求めがち。
けれども、新入生男子の分際でサークルに入ってすぐに恋人ができるわけではない。サークルの先輩たちが恋愛する上での大きなライバルとなるし、同級生女子や先輩女子からも恋愛対象として見られることはレア。
新入生女子の方がまだ出会い目的でサークルに入るメリットはあるけれど、男子同様、恋のライバルがたくさんいることは心得ておきたい。ある程度の女子としての立ち回りを心得ていれば、サークルのカッコいい先輩に気に入ってもらえるかもしれない。けれども、守るべきものは守らないと、都合よく扱われて傷つけられるし、憧れているその先輩は、きっと他の人にも同じことをしている。好きな人がサークル内で被った日には、女子同士のみにくい争いが始まってしまう。
それに、サークルに入りたてのころは「新入生の特権」でごはんおごってもらったりちやほやされるけれど、入部が確定したとたん先輩たちは本性を見せる。あと、サークルで一度恋愛を失敗してしまうと、とても気まずいことになるし、閉鎖的な人間関係の中ではやり直すことも難しい。
サークルに入って、異性と楽しくキャンパスライフを楽しみたいという人は、「こんなはずじゃなかった」と思う前にこの記事を読んでいただきたい。
黒歴史を作らない、「正しい大学デビュー」の方法
サークルは、純粋に「自分が熱中できるもの」を選ぶ
「楽しそうだから」「異性と出会いそうだから」という理由でサークルを選ぶと、そのうちサークルに行くモチベーションが見つからなくなるし、何も得られないままサークルから遠ざかると、「自分は何をやっていたんだろう」という感情しか残らない。
充実したサークル活動と輝くキャンパスライフのためには、目先の出会いよりも自分のやりたいことやチャレンジしてみたいことに打ち込む方が絶対にいい。そうすれば、やりたいことを突き詰めていく中で仲間が見つかったりもするし、その仲間がたまたま異性だったりすれば、恋愛に発展する可能性だって十分にある。
出会い目的じゃなくて、同じ好きなことを持つひと同士が集まるのがサークルの意味。異性との出会いは、自分のやりたいことをサークルで頑張った際の副産物くらいに思っておくのがちょうどいい。
無理なキャラを演じない
何度も申し上げるが、いくらイケイケキャラを演じても、いつかは無理が出る。
イケイケなグループに一緒にいることが、異性との出会いを増やす近道に思われそうだけれども、無理にイケイケを演じても周りから見たら痛いだけ。無理に自分を作らず、自然体でいた方が異性からの好感度も高いし、長い目でみたらその方が幸せな大学生活な気がする。
無理に演じているウェイウェイ大学生よりも、自然体でいて実は異性と仲いい大学生のほうが何倍もカッコいいと思う。次の省では、無理にウェイウェイ大学生しなくても、異性との出会いを充実させる方法について紹介するですよ。
無理なく手軽に異性と出会うには
結論から言ってしまうと、サークルに頼らずに、大学生が無理せず出会いを増やす方法の一つが「マッチングアプリを使うこと」。
多くのマッチングアプリは、ひと月の会員費用が3000円程度。サークルの飲み会1回程度の値段で、自分の好みの条件で検索した相手20人にアプローチできる。しかも、女性なら会員費用は無料。
サークルなら、一度恋愛に失敗したらやり直すのは難しいけれど、マッチングアプリならどれだけでもやり直すことができる。マッチングアプリの1つである「ペアーズ」なら、会員数が800万人以上なので、少なくとも出会いに困ることはない。
ちなみに、マッチングアプリの利用は18歳以上になってから。まだお酒は飲めないけれども、選挙権が与えられ、半分成人みたいな存在の18歳、19歳。
せっかくの大学進学。この機会に、「オトナの権利」の一つを行使してみては?