婚活機能を追加すると発表したFacebook。日本の上陸時期とその機能,予想される事柄についてまとめた。
記事の概要
Facebook社が,婚活機能実装を発表
2018年の5月1日,Facebook社が「婚活機能」を追加すると発表した。
日本語に訳されたニュースでは「婚活」となっているが,英語の発表では「(男女などの)マッチング」となっていると思われる。
日本ではこれまで,Facebookアカウントを認証に用いる「Facebook連動型婚活アプリ / Facebook連動型マッチングアプリ」が数多く登場してる。今後,Facebook自体に出会いの機能が追加されることで,これら他のアプリを使わなくてもFacebookそのもので婚活や恋活をすることができるようになるのである。
これは,他の婚活アプリや恋活アプリにとっては大きな脅威となる。その一方で,溢れかえる恋活アプリのどれを使うべきか悩むユーザーにとっては,とてもありがたいニュースになる。
Facebookの婚活機能を使うと,まわりにバレる?
Facebookの婚活機能は,絶賛開発中である。現時点で発表されている情報では,Facebookの婚活機能を利用していることは自分のフォロワーなどには知られない仕組みにされる方針である。
ペアーズ,タップルなどの「Facebook連動型婚活アプリ」でも,婚活していることがFacebookのフォロワーに知られることはない。婚活が周りにバレずに秘密に行えるという仕様は,マッチングアプリが備えるべき初歩的な機能である。
Facebook婚活機能のプロフィール欄はどうなる?
現時点のFacebookでは,自分のプロフィール欄に「交際中 / 交際中ではない / 既婚」「恋愛対象:異性 / 同性」などのステータスを設定できる。
オープンな人が多い(?) アメリカ人なら堂々と交際の有無を記入しそうだが,日本人でFacebookに「交際中」と記入する人はあまりいないだろう。少なくとも僕のFacebook友達には,プロフィールの交際欄や恋愛対象欄を記入している人はいなかった。
Facebookの婚活機能はまだ開発中ということだが,おそらくはプロフィールが「未婚」「交際なし」でないと利用できないと予想される。
Facebookの発表した開発方針では,「婚活中の相手にしか見られない,婚活専用のプロフィールを,一般向けのプロフィールとは別に設定できる」とのこと。これによって,自分が相手に求める条件,趣味,価値観,自己PRなどを気軽に記載できるようになりそうだ。
Facebookの婚活機能開始で予想される現象
「人々をうまくマッチングさせるためのアルゴリズム」はそう簡単には構築できず,マッチングアプリ各社の技術や独自性で差がつく部分だ。Facebook社は,人間関係のネットワークに関して莫大なデータと知見を持っているため,そのマッチング能力の高さのポテンシャルは計り知れない。
それでも懸念されるのが「男女比」だ。「Facebookを使えば出会える」という浅はかな考えの男子が殺到し,女性に対して男性の割合が多くなってしまう。そのため,圧倒的多数の男子は女性になかなかマッチングできないという状況が生まれるはずだ。
Facebookは無料で利用でき,基本機能の延長線上として婚活機能も無料で提供されると予想される。他のマッチングアプリや街コンサービスでは,男女に価格差やサービス差を設けることで男女比の均衡を図ろうとしている。最初は無料で利用できたFacebookの婚活機能が,のちに有料になってしまうということもあるかもしれない。
Facebookの婚活機能にサクラは仕込まれるか?
一般的なマッチングアプリや婚活サービスでは,ユーザー数が少ないサービス提供初期には「サクラ」が仕込まれることがある。
その最大の理由が,先述した「男女比」によるものであり,美人過ぎる写真の人とメッセージ交換した瞬間に「ドロン」されたという体験談もたまに耳にする。
Facebookでも男女比の不均衡は懸念されるが,会社の知名度と規模の大きさを考えると,イメージダウンを避けるためにもサクラは仕込まないと願いたい。このところFacebookは,個人情報の流出問題で株価と社会的信用を失墜させてしまった矢先だ。
Facebookの婚活の日本上陸はいつ?
Facebookの婚活機能は,2018年後半に機能のテストがアメリカでスタートするようである。様々なアップデートと修正が加えられて,アメリカで正式リリースされるのはおそらく2019年前半。
そこから日本に上陸するとなると,早くても2019年後半になってしまうのでないかと思う。日本上陸にあたって懸念すべき問題が,「年齢制限」である。Facebookは13歳以上であれば利用できるが,警察や行政の指導により,18歳以上であることを確認できないと利用できないシステムになるはずだ。
年齢確認の方法が確立されるまではFacebookの婚活機能は日本ではリリースできないだろうから,さらに遅くなる可能性も十分考えられる。
現時点で利用可能なFacebook連動型の婚活アプリ
Facebookの婚活機能が日本に上陸するのは,残念ながらそれほどすぐの話ではない。Facebookの婚活機能がリリースされるまでの間,何も行動しないでいることは「機会損失」以外の何物でもない。
1年以内に結婚相手が欲しい,今すぐ恋人が欲しいと思う人は,「今,この瞬間から」行動をはじめなければならない。
この記事の中でも軽く触れたが,「Facebook連動型マッチングアプリ」の中にも注目すべきものはいくつかある。
その中でも最大手,ユーザー数が700万人超の「ペアーズ」は,Facebookで「いいね」を押す感覚で気軽に相手を捜すことができる。趣味や価値観でつながれる「コミュニティ機能」が充実しており,Facebookの婚活機能同様に,趣味や価値観の合う相手を探すことができる。
ペアーズは基本利用の範囲内で,1か月間に20人の異性にアプローチすることができる。
Facebookの婚活機能がリリースされるまで1年間何も行動しないでいると,ペアーズで出会えていたはずの「240人」もの異性の出会いを取りこぼすことになるのだ。