昨日、夜眠れなくてなんだか退屈で、暇つぶしにテレビを付けてみた.テレビを起動したときのチャンネルがNHKで、「おやすみ日本」という番組がやっていた。
NHKの朝の代名詞で、早起きのシニアが見ているイメージの「おはよう日本」。それに対して、おやすみ日本は、眠れない若者向けに、宮藤官九郎や又吉が深夜番組だからこそできる悩み相談に乗ってくれる番組。
昨日取り上げられていた悩みが、「マッチングアプリ依存症から抜け出せないんですが、どうしたらいいですか?」という悩み。この悩みに対する出演者の回答が気になるところだけれども、あいにく回答を聞く前に意識が途切れて寝落ちてしまった。
そういうわけで本日は、マッチングアプリ依存症から抜け出せない人への対処法を見ていきたいと思います。
記事の概要
マッチングアプリ依存症って現実に起こる?
はい、マッチングアプリの依存症は実際に起こります。
人間だれしも、ある時期に理由なく何かにドはまりしてしまうという時期を経験する生き物。マンガ、小説、ゲーム、たばこ、お菓子などなど。ハマっているそのん時期はとても「楽しい」と思えるけれども、罪悪感もうすうす感じていて、やめようと思っていてもやめられない。それで、依存症から脱出を試みる→失敗→依存症脱出試みる→失敗→脱出を(ry を繰り返して、気づいたときには依存症か抜け出しているというパターンがほとんど。
自分自身、一時期は麻雀にドはまりしていたことがあった。何かしている時も、「友達と麻雀したい」ということで頭がいっぱいだし、空き時間があったら2時間でも3時間でもスマホで麻雀を打っていた。けれども、負けた後の罪悪感とかがすごくて「このままじゃいけない」という気持ちはうすうす感じていた。今はとっくに麻雀熱は冷めているから、あの時の麻雀に対する依存と熱狂は何だったんだろうと今になって思う。
あと、スマホゲームのLINEバブルやLINEツムツムに一時期ドはまりしたこともあった。スマホゲームはプレイする度に「スタミナ」が消費されるし、スタミナの残りが切れたら、時間をおいてスタミナが回復するのを待つか、課金してスタミナを購入しないといけない。
スマホゲーム依存症の最盛期には、スタミナが回復する時間を待つのすら惜しくて、ひたすら課金していた。iPhoneの課金システムは怖い。アプリストアにクレジットカードを登録してあれば、指紋認証ひとつで課金ができてしまう。(支払いが完了した時に ”カキーン” って鳴るあの音は、Apple社の高度なギャグなんじゃないかと思ってしまう)
マッチングアプリも、スマホゲームと同じように依存症になるポテンシャルを秘めている。その症状について、次の項で詳しく見て参ろうか。
マッチングアプリ依存症の症状
課金が止まらない
多くのマッチングでは、男性が月会費3000円、女性は月会費無料で基本機能が利用できる。基本機能では、1か月にアプローチできる相手の上限が20人と決まっている。
ところが、課金することで1か月にもっとたくさんの人にアプローチできるようになる。マッチングアプリで異性にアプローチするときに消費する「いいね」のポイント数は、スマホゲームの「スタミナ」と似ている。
ヘビーな課金に走りやすいのが、特に女性ユーザー。男性に比べて承認欲求が強い傾向があり、基本料金が無料であることにお得感を感じて、どっぷり課金してしまうというケースが多い。
短期間で集中して恋人を探したい、できるだけたくさんの人に会って、数ある選択肢の中から自分に本当にピッタリの人を探したいという場合など、目的をもって戦略的に課金するのは大いに有効だけれども、「寂しさを紛らわせたい」「誰かとマッチングしていないと不安」という状態で課金に走ってしまうのは、マッチングアプリ依存症の症状の現れだぞよ。
退会と入会を繰り返す
マッチングアプリ依存症に多いのが、マッチングアプリに対する関わり方の振れ幅が大きいということ。
アプリ上で残念な人にあった、嫌な思いをしたら「もうこんなこと、二度とするもんか」といってサービスから退会してアプリをアンインストールする。けれども時間がたつと寂しさや不安が込み上がってきて、また会員登録をして、今度は別のマッチングアプリを始めてしまう。
婚活サービスや結婚相談所と比べて入退会が手軽なマッチングアプリ。そのハードルの低いところが、一部の人が依存症から抜け出せない原因にもなっている。
彼氏・彼女と約束してもマッチングアプリをやめられない
マッチングアプリを数か月続けてある程度の人数の異性と会うと、その中から恋人にまで昇格する相手が現れることも多い。
せっかくできた彼女・彼氏を大切にしたいのなら、いったんマッチングアプリから身を引く必要がある。それに、モラルの問題は置いておいて、マッチングアプリのシステム的には、彼氏や彼女がいてもサービスを継続することができる。
「浮気」の境界については様々な意見があり、正式に付き合ったならお互いマッチングアプリを退会しようと決めるカップルも多い。その約束を守れず、彼氏や彼女に内緒でマッチングアプリで他の異性を探し続けるのをやめられないのは、マッチングアプリ依存症の症状の一つ。
マッチングアプリでせっかく結ばれた恋人とマッチングアプリをお互い退会するという約束をしたなら、約束はしっかり守ろうな。
マッチングアプリで陥りやすいロマンス依存症とは
ロマンス依存症とは、恋愛依存体質の一つ。ロマンスに満ちた出会いや恋愛に対するあこがれが強くて止められなくなる一方で、それ以外の普通の恋愛には全く興味がなくなってしまう症状が起こる。現実世界での出会いには興味が持てず、「マッチングアプリにこそ自分の求めるロマンチックな恋愛が見つかる」という気持ちに駆られてしまう。
ロマンス依存症になると、
- 「高年収・高学歴な人しか好きになれない」など、手の届かないような相手との恋愛を追い求めてしまう
- 自分に好意を持つ人に興味が持てず、好きな人を追いかけている自分が好き
- 熱しやすく、冷めやすい
- 周りの人たちの恋愛が「刺激が足りず、つまらないことだ」と見下してしまう
- 現状の生活に退屈していて、違う世界に行ってみたいという欲求を抱いている
などの症状が現れるらしい。
マッチングアプリは、あくまでも出会いの手段の一つ。現実世界にも出会いの芽はたくさんあるし、思わぬところから素敵な恋に落ちたりだってする。マッチングアプリの出会いに重きを置きすぎて、現実の人間関係をめちゃくちゃにしてしまわないように心がけたいっすね。
彼氏・彼女・友人がマッチングアプリ依存症の時の対処法
前提として、他人はコントロールできないと諦めておく
彼氏・彼女・友人が「マッチングアプリ依存症」に陥っていて、どうにかして直さないといけないという使命感からこの記事を読んでくださっている人も多いと思います。
「恋愛合理主義者」の自分自身の意見ですが、「他人はコントロールできないもの」だと諦めることが必要な気が致します。近年広まっている「アドラー心理学」の教えにも、似たようなことが言及されております。
もし逆に、自分が何かに熱狂的にはまっていたり、好きな人のことしか考えられなくて盲目になっている時に、他人から「やめとけ」と言われたら素直に聞き入れることができるだろうか?やっぱり、自分が何かに熱中している時は他人の声に耳を貸したくはなくなるのと同じように、他の人だって、自分が熱狂しているものをあなたに止められてもきっと聞き入れないんじゃないかと思う。
無理にやめさせると、禁断症状に
マッチングアプリ依存症から抜けられない人に何度忠告しても分かってもらえないから、その人のスマホに侵入して強制的にアンインストールするという「強硬手段」に出る人もいるかもしれない。きっとそれは、あなたの吸っている空気から酸素が奪われるのと同じくらい、その人の精神の根本的な部分に関わること。
一時的にやめさせられたとしても、ロマンス依存体質が改善しない限り、またマッチングアプリに手を付けてしまうはずである。
一時期ハマっていたゲームやアニメが、あるとき気づくと冷めていたということがあるように、その人のマッチングアプリ依存もこの先ずっと続くわけではない。マッチングアプリ依存の友達を助けてあげたいのなら、辛抱強く見守ってあげる強さを持つのが、本当の友達かもしれない。
恋人がマッチングアプリを使っていたら
マッチングアプリで知り合った彼氏や彼女が、付き合って「お互いマッチングアプリをやめよう」と約束したにも関わらずマッチングアプリの異性と会っているということがあるかもしれない。また、付き合っていてマンネリ化したカップルの片方が、ロマンスを求めてマッチングアプリを始めたということもあるかもしれない。
マッチングアプリはあくまでも、「マッチングした男女が、一対一でチャットをすることをサポートするプラットフォームであり、マッチングアプリを使っていることが直ちに浮気と断定できるわけではない。けれども、「恋人以外の他の異性を探したくてマッチングアプリに入会した」という意図は明確だから、心の浮気であると判断する人も多い。もし自分自身の彼女のスマホにペアーズがインストールされていたら、複雑な気持ちにさせられると思う。
もし恋人のスマホにマッチングアプリがあるのを発見したら、直ちに浮気と断定して感情的になるのは避けておきたい。別れずに解決したいのなら。お互いのコミュニケーションがうまくいっておらず、話を聞いてもらう相手が欲しかったなど、原因に心当たりがないか胸に手を当てて考えておきたい。
もし、恋人がマッチングアプリを使っていることが分かったら、浮気が発覚した時の対処同様に、以下の方策をとるしかない。
- 裏切られたことを理由に、別れる
- 人間誰しも過ちはあるものだから、今回は許して関係をやり直すように努める
- 浮気だと断罪して、謝罪としてモノを買ってもらう
- 自分も腹いせに、マッチングアプリを使う
うーん、4番はどうなんだろうな…。(苦笑
まとめ
意外なことをきっかけに意外なものにハマってしまう時期が、誰しも必ずある。もしかしたらたまたま、ハマったものがマッチングアプリかもしれない。一時期ハマってしまう程度なら、それも甘酸っぱい過去になるはず。けれども、ロマンス依存症からいつまでたっても抜けられなくて、いろいろな人間関係をめちゃくちゃにしてしまわないように。
身近な人がマッチングアプリにハマってしまっているのを見かけても、「何かにハマっている時の人間には何を言っても無駄、他人はコントロールできない。」ということを忘れずに。あなたに出来る唯一のことは、その他人から学んで、自分が同じ轍を踏まないように心がけることが大事なんやな。