賛否両論な「専業主婦婚活」
おそらくこのサイトを見てくださっている皆さんは、「専業主婦」というポジションを勝ち取りたいと心から願い、そのためにどうするべきか悩んで「専業主婦 婚活」と検索してきた人が多いと思われる。
「専業主婦 婚活」と検索すると、上位に表示されるサイトはかなりドロドロした内容になっている。「専業主婦志望として婚活したい」という悩みに対して「考えが甘い」みたいな意見があったり、専業主婦を勝ち取るために婚活したのに、いい結果を得られなかった女性の失敗談があったり。
さらに、「専業主婦 婚活」と検索すると関連候補としてネガティブなワードもでてくる。「専業主婦希望 クズ」「専業主婦希望 論外」「専業主婦希望 ブス」「専業主婦希望 彼女 別れる」などなど。
婚活の場面で「専業主婦になりたい」アピールは、男性からあんまりいい顔をされないということが何となく推察される。また、「専業主婦希望 ブス」という検索サジェストからも、「美人なら喜んで専業主婦として養ってあげたいけれども、ブスなのに専業主婦希望はおこがましいし許せない」という意見を持っている男性がいることも何となく読みとれる。
とにかく、男女の様々な思惑が入り乱れる婚活の場に置いて、「専業主婦」はセンセーショナルな話題であることが分かった。
記事の概要
専業主婦に関するデータ
専業主婦の世帯数と割合
厚生労働白書によると、2015年時点で専業主婦世帯が約720万世帯に対して、共働き世帯が約1000万世帯。専業主婦世帯は、日本の世帯の3割を超えている。
夫が企業勤めで厚生年金に加入していると、専業主婦は「3号被保険者」になることができる。本来は自分が仕事で稼いだ収入から年金の保険料を支払わないといけないけれども、専業主婦はそういうわけにもいかない。夫が2人分の年金保険料を支払おうとすると大きな負担になるけれど、妻が3号被保険者ならば妻の分の保険料の納付が免除される。これによって、自分の分の保険料を納めなくても年金の満額支給を受ける資格を得ることができる。(※年金制度の厳密な説明は、専門家による情報を参照してください)
高度経済成長期の「男は仕事、女性は家庭」という役割分担モデルをもとにして国が社会保障制度を設計してきた結果が、世界的にも高い専業主婦の割合を生み出したのだ。
専業主婦のメリット
専業主婦のありがたみは、子育てに直面すると身に染みて分かる(と、母が言っていた)。
都市圏で問題の待機児童問題、共働き世帯のための保育園は一杯。一方で、幼児教育に主眼を置き、15時頃には子供が帰って来る幼稚園は定員に余裕がある。共働き世帯が15時に子供をお迎えに行くのは不可能だし、いくら時短勤務を選択できたとしても、15時に帰れるような条件のいい企業はなかなか見つからないように思われる。
あと、子供に中学受験をさせたい人にとっては専業主婦のメリットは大きい。「2月の勝者」という中学受験を題材にした漫画には
「君たちが合格できたのは、父親の経済力と母親の狂気」
という名言が登場する。
地方出身としては珍しく、中学受験をして国立大学の付属中学校に(運よく)合格できた僕自身も、その時は母は専業主婦をしていたし、まわりの友達も圧倒的にママが専業主婦をしているおうちが多かった。(僕が中学受験をした当時、ウチの母に狂気じみた何かを感じたことはなかったけれども、やはり専業主婦であったからこその支えがあったのだと、10年以上たった今になって思う)
専業主婦になるために必要な男の年収
どのくらいの生活レベルを望むかによっても変わって来るけれども、家/マンションを買って、子供を2人育てるために必要な世帯年収は700万円が1つの目安と言われている。
そのうえで、お小遣いを増やしてもらったり、家族旅行に行ったり、子供を名門私立に通わせることができるような生活を望むならば、さらなる年収の上乗せが必要になる。
ちなみに、年収700万円を超える労働者は、全体の約13%。20代サラリーマンだと2%満たず、30代サラリーマンだとおよそ6%という割合になる。
先ほど「専業主婦家庭は全体の3割」と述べたけれども、この数字には40代や50代世帯、パートタイム勤務の主婦の割合も含まれている。年の差結婚をある程度覚悟しない限り、20代や30代のうちに専業主婦というポジションを勝ち取るのは狭き門だということになる。
専業主婦になりたい女性に対する男性側の見方
婚活や結婚前の段階で「専業主婦希望」を公言する女性に対して、男性からの声には大きく次のようなものがあった。
- そのレベルのルックス、スタイルでヒモ希望?
- 自分の母は共働きだったけれども、仕事も家事も子育てもやっていた。仕事を続けながら家事と子育ての両立にチャレンジしてうえでの専業主婦なら理解できるけれども、結婚前から専業主婦を望むのは甘えている
- 今の会社には不満だし、仕事に対してあんまりモチベーションがなかったけれども、妻を養わないといけない、やめられないと思うと仕事がますますストレスになる。転職がしづらくなる
- 料理はおいしいに越したことはないけれど、別に家事や料理に対してそこまで完璧になってもらう必要はない。家事を完璧にやろうとするエネルギーがあるなら、できれば将来のために外で稼いでほしい
- 子供が欲しいかどうか、いつ欲しいか、何人欲しいかが自分の中でまだ固まていないのに、「専業主婦希望」といわれると子作りを急かされている感じがして嫌だ
円滑な結婚生活にはお互いの価値観が同じ方向を向いていることが必要だけれども、お互いの家族観や育てられてきた環境は大きく異なっている。
恋愛と結婚は別物。恋愛結婚であれ、婚活で知り合った相手であれ、結婚を考えるうえでは話し合いながらお互いの意見を合わせたりどちらかが妥協したりする必要があるのは間違いない。
特に、結婚前提でお付き合いを始める婚活では、「専業主婦希望です」とはいきなり言い出しづらいのが現状のよう。専業主婦を勝ち取るには、より綿密に戦略を立てて、専業主婦に理解のある相手と出会えるような婚活スタイルを選ぶことが大切になってくる。
専業主婦志望として婚活する上で大切なこと
自分のキャリア、スキルを磨く意識を忘れない
「結婚したら寿退社して、専業主婦になろう~」と思ったら、仕事への情熱が一気に落ちてくる。どうせ数年以内にやめる仕事だから、波風を立てずに楽にやっていきたいとどうしても思ってしまうもの。
同じレベルのルックス、スタイル、スペックの女性が二人いて、片方は仕事熱心、片方はあまり仕事熱心でないという状況だったら、僕は絶対仕事熱心な女性を選ぶと思う。与えられたことを一生懸命にやっている女性なら、きっと専業主婦になってもしっかり家を守ってくれそうな気がするからだ。寿退社を見込んで仕事を手加減するような女性とは、残念ながら一緒にいたいとは思わない。
それに、専業主婦になれる結婚を実現しようと思ったらそれなりの「投資」は必要だし、やっぱり仕事は軽視できないものなのです。
寿退社したい&専業主婦志望アピールは控えめに
婚活で初対面で出会った人であれ、会社の同僚・自分の友人であれ、「寿退社したい」だとか「専業主婦になりたい」だとかいう願望はあまり公言しない方がいい。これまで述べてきたように、「専業主婦」はセンセーショナルな話題であり、一歩間違えるといろんな人を敵に回してしまう可能性がある。
最近では、結婚して専業主婦になる女性は、専業主婦ありきで結婚して専業主婦になったというよりも、育児・子育て・家事のことを考えたらそうせざるを得なかったという「不可抗力」「諦め」によって専業主婦を選ぶ人が多い。
専業主婦になることは結婚してからでもできるから、婚活の時点ではそれほど焦る必要な牌。専業主婦の座を狙う上で大切なことは「共働きしなくても十分な生活をしていけるような相手を見つけること」なのだ。
専業主婦を勝ち取るためにがすべき婚活スタイルは?
ここまで読んで頂いて、専業主婦を取り巻く色々な状況が分かっていただけたと思う。これをどう受け止め、どう行動するのかは皆さん次第。それでも本気で専業主婦がしたいという方だけ、この先も読んでいただきたい。
繰り返しになるけれど、「共働きしなくても十分な生活をしていけるような相手を見つけること」が専業主婦になるための第一歩。高収入男性に出会う方法をまとめたので、こちらの記事をご覧いただいたい。
即刻寿退社して専業主婦に本気でなりたいのなら、「医師を狙う」というのも、一つの作戦。医師の間では、「妻が専業主婦をしていないのは、夫が医者として稼げていないから」という見方をされることもある。女医とか経営者とかではない限り、医師と結婚したら専業主婦として家庭に入るというケースが多い。
医師と出会いたい人はこちらの記事をご覧ください。
専業主婦を勝ち取るための婚活をする上で、「理想を追い求めすぎると、婚期が遠のいて売れ残ってしまう」という心配もある。それが不安な人は、合コンやパーティーなどの「真剣度」が低いサービスは使わず、「ハイクラス向け結婚相談所」を検討するのも一つの手。
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