「恋する気持ち」を忘れてしまった２０代へ。「好きな人」の見つけ方

記事の概要

1 1. ２０代は，「恋する気持ち」を忘れてしまう時期
2 2. 初対面の異性を一瞬で判断する「本能」
3 3.「いい人」だと思う気持ちと「恋する」気持ちの違い
4 4.じゃあどうやって「本当に好き」だと思える人を見つける？？

1. ２０代は，「恋する気持ち」を忘れてしまう時期

親や大人の目を気にしながら恋愛をしていた１０代を卒業し，自分が好きなことに使えるお金と時間と自由が手に入る２０代。そして，恋愛の自由度が一気に増す２０代。きっと，１０代を過ごしてきた間に起こった以上に，異性と「色々」なことが起こるはず。ここでいう「色々」に含まれる意味は，「様々」という意味ではなく，男女の「色恋沙汰」という「色」意味もあるのだろうか。

恋愛といえるかどうかわからないグレーな恋愛。友達以上恋人未満の恋愛。一晩のアヴァンチュール。２０代になると，１０代までのように一段ずつ進める恋はむしろ珍しくなる。恋愛のあり方が一気に多様になるのだ。

そんな中で，男女の駆け引きも高度化。

アプローチしてきたあの人は，自分に本気なのか？真剣に恋愛したいと思っているのか？それとも，本命の恋がうまく行かなかったときのための「保険」と思われているのか？男 or 女としてのプライドを保つために「ストックしている異性」を増やす目的なのか？

２０代の男女の仲はまさに，相手の腹の探り合い。

そんな，駆け引きに半ば疲れてしまうときもある。腹の探り合いの中で，「人を好きになる」「異性に恋する」という感覚がわからなくなる。恋に落ちていなくても，「いい人だな」と思えれば，２人きりでご飯に行ける。手をつないで歩くことだってできる。キスしたり，抱いたり，脱いだりだってできちゃう。

男女で「色々」ある２０代。その中で「いい人」に出会うこともある。

でもわかんなくなる。心に問いかける。「自分って，この人のこと好きなんだっけ」

2. 初対面の異性を一瞬で判断する「本能」

マナーや面接などの指導などで

「人は出会って数秒で相手を見た目で判断する。第一印象は出会って数秒で決まる。人は見た目が９割」

なんて話をよく聞く。きっと，恋愛でも同じなんだと思う。

「恋に落ちる気持ち」がわからなくなり始める２０代の人でも，目の前の初対面の異性が「自分の好みかどうか」かはすぐ判断できてしまう。それも，出会ってひと目見だただけで。少し話しただけで。

合コンの場面を想像してみればすぐわかる。テーブルの目の前にいる複数の異性。対面した瞬間に，あなたは「このひとが一番いいな，この人は好みじゃない，この人は恋愛対象にしてもいいかも」と無意識に判断してる，そういうこと。

3.「いい人」だと思う気持ちと「恋する」気持ちの違い

異性と対面したわずかな時間の間に，自分の好みかどうか，その相手と恋愛したいと思うかどうかを無意識に判断する能力が誰にでも備わってる。だけども，その一瞬の判断能力と「相手に恋していると自覚する」心の動きは全く別物なんだと思う。

たぶん人間は，自分の今いる環境が「快」か「不快」か，目の前の相手が敵か味方かを判断する本能を進化させてきたのだろう。過酷な自然環境や部族間のコミュニティーで生き残る確率を高めるために。本能的に，感覚的に，身体的に，「この人は好み，恋愛対象にしてもよさそう」と判断しても，「本当に好き」かどうか全くの別問題。相手を恋愛対象か瞬時に判断する本能と恋する思考回路は全く別物なのだ。

目の前にいる異性を「好きだ，恋しているな」と思える状態には以下の条件が必要だと思っている。

・直感的，身体的に「いい人」と思っていること

・初対面から時間が立って冷静になっても，理性の部分で「いいな」と思えること

・その人を好きでいられる自分自身のことを好きだと思えること

このように，異性に恋するためには，理性・感性・本能のすべてがオッケーサインをださないといけないのだ。そして，感性や本能はクイックに判断できる一方で，理性が好きかどうか判断できるまでには時間がかかる。だから，「好き」という気持ちを自覚できるようになるには時間がかかる。

「この人いいな」止まりの異性は，幻滅するのも一瞬。少しの仕草やイメージのほころびも許せなくなる。熱しやい気持ちは冷めやすいのだ。一方で，本当に好きだと思える人は，多少のだめなところも愛おしくさえ思える。好きになるのには時間がかかるぶん，ちょっとのことで冷めたりはしない。