社内での出会い/恋愛/結婚は何かと損。おすすめしません。




社会人の間の人生の時間の半分ほどを過ごすことなる「会社」。人間というのは不思議なもので,同じ時間を共有する時間が長くなると,その時間を共有しているもの同士で恋愛に発展するペアが必ず一定数発生します。そう,必ず発生するのです。

典型的な例が,学校のクラスでの恋愛,部活での恋愛,サークルでの恋愛,バイトでの恋愛といったところでしょうか。それなら,同じようなノリで会社で恋愛するのもアリじゃない? と思う人もいるかもしれません。

ですが,会社内で恋愛するのは絶対におすすめしません。社内の恋愛は,甘酸っぱい青春時代の恋愛とは全く事情が変わってくるからです。その理由を5つ挙げたいと思います。

 

社内での人間関係の悩みが増える

社内で恋愛するということは,社内での人間関係の一番面倒な部分を引き受けることだと思います。

もし社内に,自分や相手の元カレ/元カノがいたら?男女の仲に踏み込んでしまった人が社内にいたら?もし,自分のほかにも,恋愛のライバルが社内にいたら?

どのケースもとても面倒です。

部活で,部員とマネージャーが付き合っていて,喧嘩したり別れたりで部内の雰囲気や人間関係がドロドロするという話はよくあることかもしれません。ですが,それと同じようなことを会社の中でやってしまうのはNG。部活とは違い,会社は経済活動を通して利益を追求する組織。そして,会社で働くことには社会的な責任が伴います。そのような場所に人間関係のもっともドロドロした部分  ――すなわち恋愛―― を持ち込んでしまうのは良くないことだと私は考えます。

情報管理

社内での恋愛は,原則二人だけの秘密で愛をはぐくんでいくもの。何故なら,周りに気を遣わせて,周りの仕事に迷惑をかけるのはよくないから。

とはいうものの,二人のあまりにも親密な様子から「そういう関係」であることを周りに勘づかれてしまったら?そして,「ねえ,〇〇さんと△△さんって,もしかして…」というように噂話として社内じゅうに広まってしまったら?もう面倒なことこの上ありません。

噂話以外でも怖いのが飲みの席。日本的な会社でよく開かれる忘年会や新年会や,日ごろの仕事終わりで飲みに立ちよった時,酔った勢いでぽろっと秘密の恋愛のことをこぼしてしまうかも…。

二人だけの秘密で恋愛を進めていくつもりなら,街でデートするのも大変。いつ,どこで誰に見られているか分かりません。まさに,壁に耳あり障子に目あり。秘密の社内恋愛では,非常に肩身が狭い思いをしながらデートすることになります。社外の人との恋愛だったらそんな思いなんてしなくてよかったのに。。。

また,それ以外にも機密情報管理上の懸念があるとするならばSNSの存在。TwitterやFacebook,あるいはInstagramで社内の人をフォローしていたりフォロワーに社内の人がいたりするはず。もし,同じ日に同じ場所の投稿を二人がしてしまったら?何気なく投稿した写真に,一緒にいる相手が分かるきっかけが写りこんでしまったら?もうおしまいです。

 

情報管理するべきは,二人の恋愛の秘密だけではありません。相手に知られたくない自分の秘密だって,情報管理の対象。付き合う前に何気なく飲みの席で打ち明けた秘密は要注意。誰か一人が自分の秘密を知っている以上,その情報はもう,自分のコントロールの外です。それが社内のネットワークをめぐって相手の耳に入ったら…?もしその秘密が,以前こっそり別のと社内の人との男女の関係の話だったら…? 現在の社内の恋人の耳に入ってしまうと,きっとお互いに嫌な気持ちになると思います。

仕事の生産性の低下

1や2でも見てきたように,社内での恋愛には人間関係の悩みと,情報管理の悩みが付きまとってきます。これらは常に気を配っていないとどこかで綻んでしまうものですから,いつ何時でも気は抜けません。そうやっていつもピリピリしていたら,きっと誰もがつかれてしまうもの。肉体的な疲労なら週末たくさん寝れば取れますが,精神的な疲労はどんな時も付きまとってきます。そうやって心の疲れが知らず知らずのうちに蓄積ていくと,自分の仕事の生産性は低下することは避けられないでしょう。「なんか最近,ぼーっとしてない?」と社内の人から指摘されることもあるかもしれません。

そうやって低い生産性でだらだら仕事をしていたら,いつまでたってもやるべきことは片付きませんし,自分の評価や給料,昇進にも影響してくることでしょう。

セクハラ,パワハラのリスク

セクハラ,パワハラに関してなにかとうるさく言われるようになった今日この頃。相手の気持ちを勘違いして無理に迫るなどの行動に及んでしまったら,それはもう立派なセクハラやパワハラ。あなたがたとえそういうつもりじゃなくても,相手がそれをどう思ったかが問題。

どんなあなたの行動がセクハラやパワハラと勘違いされるか分かりません。部下の人と会社を離れてプライベートで食事に行って関係を深めたいと思っても,その食事の誘いについて相手が仕事上の立場の強制力を感じてしまったらそれはパワハラです。社内での評価は一気に下がり,昇進や昇給に影響し,配置替えも行われるかもしれません。

また,すでに会社内で付き合っている人も要注意。なにかの拍子に喧嘩したり関係が悪化したりしたら,相手があなたをセクハラとして告発するかもしれない。相手があなたと別れたいと思っていて,そのためにあなたをセクハラの犯人にでっち上げてしまうかもしれない。

もし,あなたと恋人が付き合っていることを会社で秘密にしていたとしたら,なおさらあなたにとって不利でしょう。付き合っていたから大丈夫だと言い張っても,相手が付き合っていた事実を認めなければセクハラになってしまいます。あなたの仕事上のライバルが,仕事上で対立する立場の人が,あなたの恋人に対するセクハラを告発するようなこともあるかもしれません。

セクハラやパワハラは,「したこと,されたこと」を証明するのは簡単ですが,「していないこと,されていないこと」を証明するのは非常に困難です。もし,あなたがしていないとしても,少しでも疑われてその噂が社内に広まった時点で,無実なあなたは「そういうひと」と見なされてしまう可能性があります。一つ何かが狂ってしまったら,恋人も仕事での立場も両方失ってしまうことになりかねません。まさに,職場恋愛は一寸先は闇。会社で恋愛することは,このようにセクハラやパワハラのリスクと背負うということなのです。

5.恋愛や結婚が社内で歓迎されない可能性

あなたの社内恋愛が必ずしも社内で歓迎されるとは限りません。会社や部署がプロジェクトなどであわただしい中で,あなたが社内で恋愛していることを快く思わない人もいるでしょう。嫌がらせとして,仕事をほかの人より多く押し付けられてしまうこともあるかもしれません。

また,社内恋愛は結婚にたどりつく場合が多く,結婚に伴う休暇や離職を警戒されるかもしれません。結婚式の休暇,新婚旅行の休暇,妊娠の休暇,出産や育児休暇にを2人で同時にとる際も,会社に気を遣ってしまいますよね。

休暇の権利は本来,自由に行使していいはずなのですが,日本の仕事観ではなかなかプライベートのことまで考慮してもらえないのが現実なのですな。

 

さいごに

このように,会社内恋愛は何かとリスクや疲れることがたくさんあります。それでも,会社に通うのが自分の時間の大部分を占め,他の出会いに時間や体力をなかなか向けられない人が多い,というのが現実だと思います。そんな方にこそ,手軽で,気楽で,疲れずに,安心して恋人を見つけたり婚活を進めたりする方法をこのサイトを通してご紹介していきたいと思っています。それでは,またお会いしましょう。