記事の概要
平成の歌姫といえば
いつの時代も、「歌姫」的なポジションは常に存在する。
天皇の退位を控え、時代が平成から令和に移り変わろうとしていたころ。
年末には、多くのメディアが「流行語」「今年の漢字」といった「一年の総まとめ」的なコンテンツをこぞって取り上げる。それと同じように、多くのメディアが「平成を振り返る」的な特集をこぞって組んでいた。
そんな改元前夜の溢れるネットニュースの中で、「平成を代表する歌姫といえば誰か?」というアンケート結果を、yahooニュースかオリコンニュースかで見かけた。
「平成を代表する歌姫ランキング」の抜粋はこちら。
5位 西野カナ(30歳 2019年5月現在 /活動休止)
4位 ドリカム 吉田美和(54歳)
3位 浜崎あゆみ(40歳)
2位 宇多田ヒカル(36歳)
1位 安室奈美恵(41歳 /歌手引退)
(※ニュースサイト「しらべぇ」特集でした。2019/3/31 エキサイトニュース転載情報より)
今もなお歌い続ける宇多田ヒカルさん
「歌姫」の中には、若者世代の圧倒的共感を集める歌詞のラブソングをヒットさせて一気に一躍有名になる歌姫もいる。
会いたくて震えたり、カノジョの取扱説明書を書いてみたり。
けれども、「若者の共感を集める」ことでヒットした歌姫は、自分が年を取るにつれて、リリースする歌と自分自身のギャップが開いていってしまう。また、歌手としての成功のほかにも、結婚や出産などの「女性としての幸せ」を望むようになると、どうしても歌手としてのモチベーションを見失ってしまう。
だからこそ「歌姫」には、突如現れて絶頂を経たのち、惜しまれつつステージを降りるというような、散る桜や花火のような脆さ、儚さがあるのかもしれない。
そんな中でも、1999年に10代でミリオンヒットをたたき出した宇多田ヒカルは、活動休止や苦難を乗り越えて、今もなお「圧倒的な」作品と歌声を世に送り出している。
美しさ・かわいさをさらに増した宇多田ヒカル先生
アラサーとしての「かわいい」の正解が分からない。アラサーらしい「かわいい」とは何か?
その答えを求めて、あれこれ格闘するのは「歌姫」たちも同じ。
浜●あゆみとかのインスタグラムを見ていただければ、その格闘の跡が見て取れます。
アラサー芸能人に求められるのは、かわいさ以上に「年を重ねた美しさ」。
そんな中で、宇多田ヒカル先生は、「かわいさ」に「年を重ねた美しさ」を上乗せすることに成功している、数少ない歌姫であるように思われます。
それを示す写真がこちら。
宇多田ヒカルさん×サントリー天然水グラフィック広告です。
宇多田さんの目が澄んでいて、ホントに美しかったです。#水の山行ってきた #宇多田ヒカル #サントリー #奥大山 pic.twitter.com/Bjod1hhS69— 東畑幸多 (@Thahaha) 2017年6月17日
2019年の春先、東京の地下鉄の車内広告でも宇多田ヒカル先輩の社内広告を見かけるようになりました。
宇多田ヒカル、椎名林檎を起用するサントリー好き。天然水愛してます。 pic.twitter.com/wkmLCVMSXm
— ゆひ (@miran__miran) 2019年3月14日
疲れた体で地下鉄に揺られている時、ふと宇多田ヒカル先生の広告が目に入ると、とてもラッキーな気分になります。
デビュー時や20代のころのビジュアルの印象が頭に残っていて,現在の宇多田ヒカルってどんな感じなのかピンとこない人も多いかもしれない。けれども,あなたが年を取ってきたのと同じだけ,宇多田ヒカル先生も年を重ねてきてきます。
宇多田ヒカル先生は,1998年に15歳でデビューなさいましたから,それから20年ほど経った現在,宇多田ヒカル先生が何歳なのかは…推して知るべし。
30代としての美しさもありながら、かわいさも持っていらっしゃる。宇多田ヒカルは、そんな稀有なビジュアルを持った、数少ない歌姫の一人であるように思われます。
宇多田ヒカルSNSのに学ぶアラサー女子の「自然さ」
女性芸能人にとって、SNS は諸刃の剣。
アラサーにもなって、20代のように若い子ぶるのは無理があるし,なんだかあざとい。ファンも離れてしまうかもしれない。
じゃあ、ママタレのように「育児奮闘中」「ママタレ」的なポジションも、炎上の火種になる。
そんな中で、アラサー歌姫代表の宇多田ヒカルのSNSは、いたって自然体。
天才トップ歌手としての顔を持ちながらも,意外とお茶目なところがかわいく,そして親しみやすい。
そんな彼女のTwitterを覗きながら、宇多田ヒカル先生の「自然体」と「かわいさ」についてみて参りましょう。
胸のサイズに戸惑うヒカル先生
20余年もの間、日本でブラ購入「あれ?胸大きくなった?太ったのかな」→アメリカでブラ購入「え?胸小さくなった?痩せたのかな」→日本でブラ購入「あれ?胸大きくn(以下略) のエンドレスループだった。同じ記号なのに違うと紛らわしいから日本では松竹梅とかでカップサイズ表現してほしかった…
— 宇多田ヒカル (@utadahikaru) 2018年5月25日
久しぶりにマンモグラフィー検査をすることにしたら、事前に「豊胸手術等はしていませんよね?」と確認された。豊胸してるとマンモ出来ないらしい。おっぱい大きくなっても乳がん検診出来なくなるとか代償がデカ過ぎる。そういう事情も了承の上で豊胸する人はするんだろうか。
— 宇多田ヒカル (@utadahikaru) 2017年2月1日
好感度に影響しそうだから下ネタには触れたがらない女性芸能人も多い。
一方で、グラビアアイドルなら、「乳がん検診してきた!」という一言とともに、エロショット載せそうなところ。
はたまた、「私下ネタにもオープンです!」といって、ファンの取り込みや好感度アップを狙う女性芸能人もいたりいなかったり。
そんなあざとさや計算高さもなく、公式アカウントで「おっぱい」の話題に言及できる宇多田ヒカル先生は、とても好感が持てます。
承認欲求のない自然さ
歌姫ってなんなん
— 宇多田ヒカル (@utadahikaru) 2019年2月15日
こちらは、「平成を代表する歌姫」ニュースに対する宇多田ヒカルさんのリアクションと思われる発言。
女性芸能人のセレブ自慢やキラキラ自慢。それらはすべて「承認欲求」からくるもの。承認欲求が見え隠れするSNSの投稿を見るたび、「寒いな」と思ってしまうタイプの人も多いかもしれません。
10代ですでに圧倒的な地位に上り詰め、以後もなお「宇多田ヒカル」というオンリーワンなポジションを走り続ける彼女は、承認欲求を超越したところにいるのかもしれません。
ヒカル先生,育児に奮闘中
2015年に男児を出産し、ママになった宇多田ヒカル先生。
彼女が育児に奮闘する姿が垣間見える投稿の数々をお送りします。
アルバムとツアーの詳細が発表されて新曲が出て初プロデュースしたアーティストのデビューも順調でみんなからの反応もあって嬉しいしもっとフォローしたいんだけど、息子の初めてのトイレでおしっこ成功に歓喜・感動したりオムツ履いてない状態のうんちに慌てたりでわりとそれどころではない
— 宇多田ヒカル (@utadahikaru) 2018年4月25日
息子が、うんちの後に自分で自分のお尻を拭いたから「わあすごいね!自分でできちゃうんだね、えらいね!」って褒めてたら「ママ!」って言いながらそのウェットティッシュで何故か私の顔も拭こうとしてきて必死に抵抗した夜
— 宇多田ヒカル (@utadahikaru) 2017年9月6日
赤ちゃんのキンタマの美しさにビビる
— 宇多田ヒカル (@utadahikaru) 2016年1月30日
乳首の先からミルクが噴出するのをなんの不思議にも思わなくなった自分を不思議に思う
— 宇多田ヒカル (@utadahikaru) 2016年1月17日
沢山の方に誕生日を祝っていただけて幸せものです 32才最後のツイートがビーチクツイでなんだか申し訳ない
— 宇多田ヒカル (@utadahikaru) 2016年1月19日
ビーチク,キンタマ…大物アーティスト・宇多田ヒカルの公式Twitterとは思えません。
ユーモラスに下ネタを交えながらも、ママタレのような嫌味や幸せアピールがない自然さには、好感しかありません。
アラサーでも中身は少女
30代の大台に乗ったヒカル先生。けれども,なかみはまだまだ少女のようです。
おっちょこちょいなところも、彼女のかわいい魅力の一つなのでしょう。
タクシーに乗って目的地間近で、財布を忘れたと気づく
— 宇多田ヒカル (@utadahikaru) 2018年3月7日
年に2回くらい無性に男装したくなる
— 宇多田ヒカル (@utadahikaru) 2017年5月11日
知人の子供が観ているアニメの動画を覗き込んで、あ、なんだっけこれと思ったら、瞬間的に脳内でサザエさんとドラえもんがごっちゃになって、出てきた言葉が「なに観てるの?あ!のび太さん!」 …とても恥ずかしかったとです
— 宇多田ヒカル (@utadahikaru) 2017年2月17日
テトリスのエンドレスモードはカンストするためにやるんじゃなくて最後までずっと四列消しのテトリスを狙い続けてプレイすることに意味がある。そういう意味でソフト開発者による最高落下速度の設定が重要になる。今初めて3DS用のテトリスやってるけどもう気持ち早くてもいい気がする。
— 宇多田ヒカル (@utadahikaru) 2016年9月4日
宇多田ヒカルは誰もが知る30代のトップ歌手でありながら,このTwitter での自由さ!このくらい自由で自然体が大切なのかもしれません。
アルバム「初恋」(2018.6),すごくよかった
歌手が歌を作ると,その歌詞から作り手の恋愛経験を推し量ってしまう我々。暗い歌が発売されたら,失恋したのかなと考えてしまったり,幸せな歌が発売されたらきっとプライベートも順調なんだなと推し量ってしまったり。
個人的な意見ですが,アーティストの「病んでる時期」の作品の方が,奥行きと深みがある気がする。西野○ナとかが、幸せハッピーな時期に作った幸せソングなんて、きっと需要なんてない。
一方で、宇多田ヒカル先生の曲は、常に「圧倒的」。
NHK のSONGS スペシャルの宇多田ヒカル特集を見て、心の奥底にある形のないもの、魂からこみあげる音や言葉を歌にのせているのだと感じました。
そんな彼女の歌は、とても上品かつ甘美に体の中に染み込んでくる気がします。
多くの人が共感するようなキャッチーな歌ではなく、心の奥底からの叫びを歌として紡ぎだす歌姫。宇多田ヒカルという歌手は、平成の時代も令和の時代も歌姫であると同時に、アーティストであるのだと思います。
そんな彼女が全部作詞作曲したアルバム「初恋」,何度聴いても新鮮で,歌の中に引き込まれる感じがします。
ちなみに,アルバムの「初恋」は,その前回作のアルバム「Fantôme」(2016) と一緒に聴くとさらに効能が上がります。
長い活動休止後、アルバム「初恋」のリリースとともに行われた宇多田ヒカルのアリーナツアー「Laughter in the Dark」。
自分自身、なんとかチケットを当選させ、横浜アリーナでの初日に参加させていただきました。
ライブでみた実物は、写真で見る以上に美しかったです。なにより、アラサーであのスタイルと背中のきれいさ…。色気のようなものも漂っていました。
もちろん、歌を聴いて鳥肌が立ったというのは言うまでもございません。その時のライブDVDが発売されるそうなので、ライブに参加してない人はぜひとも、この感動を味わっていただきたいと思いますし、自分のようなライブに参加した勢としては、DVDを見ながらその時の感動を再び味わいたいと思います。
ちなみに宇多田ヒカルさんは、2度の離婚を経て、1児のママでありながら、現在は独身。
何かの間違いで、宇多田ヒカルさんみたいな人と結婚できないものかなぁと思う、今日この頃でございます。