20代,独身で迎える誕生日の「有意義な」過ごし方を考える




1. 誕生日の理想と現実

一年に一度の誕生日。20代のうちで10回しか来ない誕生日。パートナーがいれば,一緒に素敵なお店にディナーに行って,デートの終わり際にサプライズでプレゼントをもらうなんていう理想的な過ごし方もできるけれども…。

じゃあ,独身&パートナーがいない独身の場合,誕生日はどんな過ごし方をすればいいのだろう。

気になっている異性をその日にうまく食事に誘えたとして,「実は今日,誕生日なんです」と切り出しても…脈がない相手だったら「お,おめでとうございます。(死ぬほどどうでもいい)」というリアクションをされて,せっかくのあなたのバースデーが苦いものになるかも。お会計のときだって,「誕生日だから払ってあげた方がいいのかな??」と相手に気を使わせてしまうことになるだろうし,だからって気を使わせないようにあなた自身が支払うのもなんか違和感。失敗する可能性が高い相手と半ばイチかバチかのデートをするのは,20代の独身の誕生日の過ごし方としてふさわしくないように思える。

かなり現実的なのが,「仕事行って帰ってきて,結局誰にも祝われることなく誕生日が終わる」というパターン。1週間が7日なので,自分の誕生日が週2日の休みと重なるのは4年に1度,ないしは3年に1度の割合でしか来ない。なので,誕生日を迎える人の 7人に5人は,仕事と誕生日が重なってしまう人なのだ。毎日仕事に精一杯で,今日の日付や曜日に頭が回っていなかったら,気づいたら誕生日が終わっていたということもあるのかもしれない。

さすがに,自分の誕生日を忘れてしまうくらい余裕がない人は,セルフマネジメントやスケジュール管理ができてなさすぎなので,行動を改める必要があるように思われる。仕事に追われて,気づいたら誕生日が終わっていた,というのも20代の独身の誕生日の過ごし方としてふさわしくない。

 

2. 一年に一度しか来ない節目の日は有意義に活用したい

20代の自分の誕生日を仲のいい友達と遊ぶという過ごし方も,それはそれで楽しいかもしれない。「独身会」みたいなグループの飲み会で,2軒,3軒,カラオケ…と会が進んで,終電後にタクシーで帰るというパターン。

翌日が休みならいいけれど,次の日も仕事なら大変。そうやって,「終電後まで遊べる体力があるのは20代の若い間だけだ!今日はお前の誕生日なんだから,パァーッとやるぞ!」と意気込んでお酒飲んで騒いで終わる誕生日が最も頭の悪い過ごし方であるように思う。繰り返しになるが,20代のうちで誕生日は10回しか来ない。貴重な節目である数少ない20代の誕生日を,お酒飲んで騒ぐという過ごし方をするのはあまりにももったいない。

お正月は,「今年はこれをがんばるぞ!」と目標を立てたり,生き方について思いを馳せることができる貴重な機会。普段は目の前のことに追われていてなかなかそんな時間を作ることができない。そして,目標や生き方について考えるキッカケが1年のうちにお正月しかないのは,目標を修正したり反省したりするにはあまりにも少なすぎる。

そこで,20代の誕生日という重要な節目も,自分の今後についてゆっくり考える日にするべきだと私は思う。20代を過ごした時間の上に,30代,40代,50代が積み重なってくる。だから,20代のうちに自分のあり方について慎重に考えることは,30代で考えるうことよりも圧倒的に重要になってくるのである。

年齢は増える方向にしか進まないし,20代の残された時間は日々減っている。20代のうちの誕生日は,20代が一歩終わりに近づいたことを自覚する機会にする必要があるのだ。

3. じゃあ,何について考えればいいのか?

 

「20代の誕生日は,自分を振り返ったり先のことを考えたりするために過ごせ」とはいうものの,具体的にどんなことを考えればいいのだろうか?

3.1 お金について

まず第一に「お金について」見つめ直すのが大事。そのためには,今の働き方での手取り額と現在の貯金額を明らかにしておく。そして,

(一年間の手取り額)ー(一年間の支出)=(一年間の貯金額)

という関係が成り立つことを頭に入れておこう。

収入額と貯金額を見直すことでこれからの生き方の方向性が見えてくる。まず「どのレベルの生活をしていきたいのか」ということと,「そのためにはどのくらい働いておく必要があるのか」ということだ。お金について見つめることは,自分の生活と働き方についても見直すことになり,一石三鳥くらいのおいしいことなのだ。仕事や生き方について考えるためのちょうどいいとっかかりが,自分のお金について考えることなのだ。

3.2 自分のスキル,やりたいことについて

自分の実現したい生活と現在の収入にギャップがあり,「もっとお金が必要」ということが分かったら,収入を増やすための方法を考える必要がある。そのために必要なのがあなたのスキルだ。はじめに考えたお金同様,あなたのスキルも立派な資産である。スキルを伸ばすどうこうの前に,現状自分がどんなスキルやつよみを持っているのか,ノートに書き出すべし。その上で,今持っているスキルを伸ばすのか,あるいは新しいスキルを獲得するのかを判断しよう。深める,あるいは増やすべきスキルが明らかになったら,そのために日々どんな勉強をすればいいのか,どんな自己投資をすればいいのか考えよう。

スキルについて考えると同時に,そのスキルを生かして「何を」やりたいのか考えるのも忘れてはならない。活かすことができないスキルは持っているだけ無駄であり,持っているスキルは価値を生み出すために積極的に活用していかないといけない。

3.3 働き方(転職/起業) について

「自分の実現したい生活レベル」と「自分の持っているスキル」が明らかになったら,次は働き方について考えるのがよい。

20代独身にとって,生活や意識に占める「仕事」の割合は大きくなりがち。だけれども,仕事は結局は生活のためのお金を手に入れるための手段。自分の好きなことややりたいことと仕事が一致していればいいけれど,会社という組織で働いているとなかなか自分のやりたいようにやれないのが現実。結局,仕事は仕事でしかない。そんなにやりたいわけでもないことを毎日頑張って,貴重な20代の時間をすり減らしてしまうのはもったいないように思う。お金について考える中で,貯金や収入に比較的余裕があるならあんまり仕事を頑張りすぎる必要もない。もう少し,プライベートの時間をつくって,自己投資の時間を増やしてみてもいいだろう。自分の実現したい生活に合わせて働き方をコントロールすることが大切なのだ。

今働いている場所で,自分のスキルを活かせるのか?今の場所で自分の実現したい働き方ができるのか?もしできないのなら,転職を考える,もしくはスキルを生かした起業を考えるべきだ。

3.4 自分の幸せについて(結婚など)

お金,仕事について見えてきたところで,「自分の幸せって何か?」を考えてみてはどうだろうか。意外と,多くの人は自分がどんなことで幸せを得られるのかを自覚していないことが多い。幸せを実現するためにお金が必要だが,お金それ自体が本当に幸せの理由になるのだろうか?

結婚についても考える必要がある。結婚して家族と過ごすのが自分の幸せなのか,それとも,自分のやりたいことをやりたいように突き詰めて自己実現を果たすのが自分の幸せなのか。どちらを志向するかで生き方は180度変わってくる。特に結婚は,出会いや運や縁にも左右されるためチャンスはそれほど多くはない。今がたのしいからいいや,と思って結婚について考えるのを先送りすると絶対に痛い目にあう。20代の誕生日の機会に,自分は本当に結婚したいのか,いつまでに結婚したいのか,どんな人と結婚したいのかを考えることをおすすめしたい。

4. まとめ

とにかく,誕生日の日はゆっくりと自分に向き合える時間を作るようにしよう。仕事を早めに切り上げて,はやくお家に帰れるようにしよう。帰り道,いつも頑張ってる自分にごほうびのちょっといいお酒やケーキを買ってあげてもいいかもしれない。誕生日の過ごし方で20代の過ごし方の意識は大きく変わるし,あなたの今後の人生も大きく変わるきっかけになるはず。とにかく,20代の誕生日は自分自身と向き合って,「明日からもがんばろう」と決意して人生の新たな一歩にしてほしい。