お見合い婚/紹介婚で愛は本当に生まれる?




1.恋愛結婚至上主義の時代

自由恋愛のゴールとしての結婚が大半を占めるようになった今の時代。ドラマ,漫画,小説で描かれる甘酸っぱいラブストーリーは世の中に溢れていて,観る人々に自由恋愛へのロマンスを抱かせます。

学校や職場や街角で「自然に」出会って,

「自然に」ふたりは惹かれあい,

3回目のデートで「自然に」告白し,

その後,デートを重ねるたびに「自然に」二人の関係が深まり,

「自然な流れで」同棲し,

その後「自然に」お互い結婚を意識し,

「自然に」プロポーズで永遠の愛を誓う,

という教科書的な結婚に誰もが少なからぬ憧れを持っているはず。多少恋愛がうまくいかなくても,「次こそは」「今度こそは」「この人こそは」を積み重ねるうちにだんだん迫るタイムリミット。そして,だんだん恋愛を端折ってとにかく結婚重視に考えがシフトしがち。

 

2.見合い婚/紹介婚への抵抗,不安

意識が「結婚 > > 恋愛」にシフトしてきたからと言って,ただ結婚さえできればいいかというと,そうでもない。やはり,恋愛結婚が当たり前だと思って生きてきた世代にとっては,見合い婚や紹介婚にはやはり抵抗や不安があるもの。

では,その抵抗の正体とはいったい何なのか。

それは,

お見合いで出会った相手との間に「本当の愛」が生まれるかどうか,

お見合いで出会った相手を「本当に愛せるか」どうか,

という抵抗だと私は思うのです。

名前や存在すら元々知らなかった人を紹介され,結婚する前提で付き合い始めることに誰しも抵抗や不安を感じます。もともとお見合い結婚が主流だった時代は,「それが当たり前」だから誰しもそうしていたのであって,お見合いや紹介婚に不安が付きまとうのはいつの時代も変わらないと私は思います。

 

3. 愛が結婚の全て ?

結婚を前提にお見合いした相手と愛が生まれるか。「この人」と心に決めて,心の底から大切に思って,それを行動にだして形にしていくうちに,愛が生まれてくることもあるでしょう。中学校や高校のとき,同じ委員会に入った異性や,行事などで親密に異性と協力していくうちに恋が芽生えたという経験はありませんか? 結婚でも同じです!!

ですが,愛が結婚のすべてでしょうか? 愛がなければ結婚できないでしょうか? 結婚には,ロマンチックな側面だけではなく,お互いに協力して支えあうこと,一緒にいることで安心感を得られるという側面もあります。お見合いは必要だと思っているけど,抵抗を感じているあなた。自分は結婚に何を求めているのかを一度,自分自身に問いかけて考えてみるのもいいかもしれません。

相手のことをまだほんとに好きかはわからないけれど,大切に思って,協力しながら一緒にいること。自分では気づいていなくても,周りからみたらそれがきっと「愛」なんだと思います。そうやって,幸せな人生を送っているお見合い婚夫婦もたくさんいます。当たり前だと思う何気ないことを丁寧に相手に伝えていくこと。気づいた時にはふたりは「夫婦」になっているはずです。

 

4.まずは,ハードルの低いことから。

「人の紹介や出会いサービスで出会いをしたことなんかないのに,いきなりお見合いをするだなんてハードルが高すぎる…。」とおもっているあなた。いきなりお見合い婚までする必要はないと思います。

まずは無理のないところから始めてみてはいかがでしょうか?

お見合い婚サービスは料金もそれなりにかかるため,結婚への強い意志がないと利用できません。お見合い婚までいかずとも,まずは「お見合い恋愛」から始めてはいかがでしょうか。マッチングサービスに登録して出会いサービスに慣れ,すこしずつ抵抗感を和らげていき,「出会いって,こういうものなんだ」って雰囲気を掴んでから,真剣なお見合いを始めるのもいいのかもしれません。