ペアーズ(pairs) のプロフィール年収はどこまで信用できる?

ペア―ズは高収入の人に出会えるのか？日本人の年収分布とペアーズの年収分布を比較しながら，ペアーズの年収の信頼度を判定する。

1.ペアーズ(pairs)の年収は自己申告制

ペアーズに入会する際の主な条件がこちらです。

• 18歳以上である
• Facebookのアカウントを持っている
• Facebookの交際ステータスが独身である
• Facebookの友達が最低10人はいる

この条件を満たしたfacebookアカウントさえあればペアーズに登録することができてしまう…。そのため，ペアーズを使う際は，年収の公的書類(源泉徴収票，所得証明書など)の提出は不要。ペアーズのプロフィール年収は自己申告制であることは使う前に承知しておきましょう。

2.ペアーズのプロフィール年収の表示方法

ペアーズのプロフォール年収は，以下の分け方で設定できます。

• 200万円未満
• 200万~400万未満
• 400万~600万未満
• 600万~800万未満
• 800万~1000万未満
• 1000万~1500万未満
• それ以上

このプロフィールの年収は未記入にしたままでも一応，サービスは利用できます。しかし，ペアーズのコミュニティーでは，男性が年収を記入するのが暗黙の了解事項となっているといってもよいでしょう。年収を記載していない男性は女性からの印象が悪く，いいね！があまりもらえないことが多いといいます。

3.ペアーズの年収はどのくらい盛られてる?

男は，見栄っ張りな生き物。年収が自己申告制とあらば，多少サバよんでプロフィールに乗せてしまうことは会っても当然。では果たして，どの程度サバよまれているのか？盛られている金額が50万程度？それとも，100万や200万のレベル? データから見ていきたいと思います。

下表は，ペアーズ男性の自己申告の年収と，日本人男性の年収の分布を比較したものです。

特に，赤字部分の層が一般の分布よりもペアーズでの分布の方が大きくなっています。これには，以下のような理由が考えられるでしょう。

• 年収が1000万を超えるような高年収の人は，ペアーズを使わなくても自然に出会いがやってくる
• ペアーズのメイン利用者層は20代なので，全世代を含めた日本人男性の分布よりも低めの年収になる

ところが，青字で示した200万円未満の層の年収が明らかに分布よりも少ない。20代がメインユーザーのペアーズでは，年収200万円未満の層は日本人平均よりも多くなるはずなのに。

これは，実際は200万円未満→ペアーズで200万～400万 というように年収を盛って登録している人がいるということでしょう。

4.200万～400万と400万～600万では印象に大きな差

200万円付近で年収が盛られがちだということが分かりました。

ところが，ペアーズで年収がよくサバよまれる層は，これだけではありません。「いいね！」をもらえる数が，「400万～600万」を超えると各段に多くなるのです。プロフィールが「200万～400万」と「400万～600万」では，女性の印象が大きく変わります。少なくとも，多くの女性の恋愛対象になるには400万円以上あることが必須と言えるでしょう。

このため，「年収350万だけれども，四捨五入したら400万だから，プロフィールは400万～600万にしよう」とサバよむ男性も少なからずいると考えられます。

5.ペアーズの年収は，参考程度に。

ペアーズの年収をサバよむ人には主に，

• 200万未満を200万～400万とサバよむ人
• 200万～400万を，400万～600万とサバよむ人

が多いと分かりました。

ペアーズで検索できるプロフィールには，年収以外にも「年齢」「居住地」「血液型」「身長」「体形」「学歴」「出身地」「職種」があります。どうしても「年収」や「職種」で絞って検索することが多いですが，その絞り込みが，ペアーズでの出会いを狭めてしまっている可能性も。

プロフィールの年収が高いほど魅力的に映りますが，それがサバよんだ年収だったら，年収をサバよんで申告するような人に魅力的といえるでしょうか。金額は少ないかもしれないけど，自分の年収をそのままプロフィールに書く人は誠実さという魅力があることも事実。プロフィールの年収はあくまで参考程度に。年収にそれほど囚われすぎなければ，ペアーズは素敵な人に気軽に出会えるサービスといえます。
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