記事の概要
マッチングアプリとデートアプリにはどんな違いが?
「マッチングアプリ」とは、ざっくり言うと「お互いの希望が合えば、メッセージ交換してデートできるアプリ」の総称。
一般的な「マッチングアプリ」には、アプリ上での片方からのアプローチにもう片方が合意すればマッチングが成立し、メッセージ交換が可能になるというもの。
普通のマッチングアプリでは、マッチングが成立して、メッセージ交換ができるようになる。そのため、メッセージのやりとりをしながら、「なんだか違うな」と思えば、デートになる前にご縁が終わってしまう。
一方で「デートアプリ」は、マッチングアプリの「デートできる」という機能に特化したアプリ。
デートアプリは、デートする意思がある相手とマッチングするので、メッセージをやり取りしながら「ドロン」される心配がなし。
デートが前提のデートアプリでは、会うまでのメッセージ交換は待ち合わせ場所といった最低限のもの。そのため、デートアプリの方がマッチングアプリよりも手軽に会うことができる。
デートアプリに海外発のサービスが多いのはなぜ?
近年、アメリカの若者を中心に「カジュアル・セックス」のカルチャーがポピュラーになってる。これのカルチャーに注目し、インターネットテクノロジーを生かしてカルチャーセックスの相手を手軽に見つけられるようにしたのがTinder。
Tinderは、マッチングアプリの先駆けであり、デートの相手を見つけるデートアプリの先駆けである。
Tinder以後、日本にもマッチングアプリが輸入されていく。けれども、「カジュアルセックス」に抵抗がある日本では、ペアーズやomiaiなどの「婚活・恋活目的のマッチングアプリ」がメインになっている。
婚活・恋活用のマッチングアプリが日本で飽和状態になりつつある中で、「すぐにデート相手に会える」「デートにコミットする」という強みがあるデートアプリが、日本のマッチングアプリの一角を崩そうとしているのである。
海外系デートアプリの特徴を比較してみる
元祖デートアプリ!Tinder
Wikipediaの情報によると、Tinderを立ち上げたのは、Sean Rad(ショーン・ラッド)、Jonathan Badeen (ジョナサン・バディーン)、Justin Mateen(ジャスティン・マティーン) ら3人を中心とするメンバー。彼らは当時、ITベンチャーの聖地、カリフォルニアの大学に通っていた。
カリフォルニアの地で2012年にリリースされたTinderは、アメリカの大学生の間で広まっていき、やがて日本にも輸入される。
Tinderでは、GPSを活用して近くにいる人を調べたり、自分の好きな条件で異性を検索することができる。そして、検索にヒットした異性に対して
・Like (いいね!右スワイプ)
・Nope(イマイチ、左スワイプ)
・Superlike(すごくタイプ、星マークを押す)
の3つのアクションで「仕分け」することができる。
いいね!した相手には通知が届き、相手に気に入ってもらえればマッチングが成立。Tinderアプリ上でメッセージ交換をしてデートの約束を取り付けることができる。
日本では、高学歴・高収入なハイスペック男性や、帰国子女や都会派の女性が使うデートアプリとして定着している。
「デートにコミットする」Dine
Dineは、アメリカ発のデートアプリで、Mrk & Coという会社が運営している。2017年に日本にも上陸し、東京を中心にサービスを拡大中である。
Dineは、ダラダラとメッセージ交換するよりも「会うこと」を重視している。初対面の人にただ会うのではなく、1時間だけ食事を一緒にする「ファストデート」を推奨している。少しのスキマ時間でもすぐにデートできるというとても合理的なデートアプリ。
初対面の人と会う時、お店選びには頭を悩ますれれども、Dineならそんな心配なし。ファストデートにおすすめな気軽なお店が情報がアプリ内に充実。そして、毎日決まった時間に「おすすめの異性+その人が行きたいお店」をアプリが提案してくれるので、デート場所選びに相手と話し合う必要もない。
デートすることに徹底的に追究したシステムが、Dineの強みと言えそう。
新サービスが続々。最新のダークホース的デートアプリ
Tinder、Dine以外にもデートアプリは続々とリリースされている。サービスの歴史が浅く、利用者が少ないデートアプリは、アプリの動作が重くて色々不便な印象がある。
英語の勉強がしたい、海外の異性と遊んでみたいという人は、「社会勉強だ」と割り切って使ってみるのもいいかもしれないけれども、新しくて怪しげなデートアプリはあんまりおすすめしない。国内の大手デートアプリは、18歳以上でないと使えない。もしかしたら、好奇心旺盛な高校生たちが海外のデートアプリに紛れ込んでいるということもあるかもしれないけれども…。
歴史が浅いデートアプリを使うのにはかなり勇気がいる反面、もし「当たり」のアプリにめぐり合えれば、無法地帯状態で出会い放題。そんな当たればハイリターンの新興デートアプリをいくつか紹介していく。
大人のデートアプリ「Wild」
App Storeの説明には、
WILD - 東京、大阪など日本の都市で、素早くセクシーな独身男女に出会いましょう!
他のデートアプリを忘れろう!このアプリはあなたが気に入るすべての機能を含めている。
と書いてある。セクシーな異性に出会えるのはとっても嬉しいが、海外アプリ特有の日本語の不自然さが少し不安な気持ちにさせる。
「Wilde 大人のデートアプリ」 -App Storeでチェックする
アジア系カジュアルデートアプリの「AsianDate」
アプリのロゴ写真を見るに、日本人ではなさそう。(もっとかわいい人使った方がいい気もする。)韓国か中国系のデートアプリが輸入されたものと思われる。
ダークホース的デートアプリの中では、比較的レビューの件数が多かった。
「カジュアルデートアプリ AsianDate」 ーApp storeでチェックする
欧米では利用者が多いデートアプリ「Zoosk」
アプリ情報によると、世界中に4,000万人もの男女ユーザーがいる模様。アプリ紹介のスクリーンショット画面には、日本人男子が好きそうな、胸元をちらつかせた欧米系女性の写真がある。
ただ、料金体系に怪しい点が。ドルによる料金体系と円による料金体系の整合性が取れていない。
女性主体のデートアプリ「Bumble」
フェミニストのアメリカ女性がサービスを立ち上げたと言われる、デートアプリのBumble。
Bumbleのページでは、「時代遅れな恋愛観は捨てて、女性から行動を起こしてこそ対等な恋愛を実現できる」という主張がなされている。
サイトの日本語にぎこちない点があり、会員登録のために携帯電話番号を入力する心理的ハードルが高すぎる。
国内マッチングアプリ大手のペアーズの申し込みページの方がまだ、「携帯電話番号を教えてやってもいいかな」って気持ちなる。
この違いは何だろう??
海外系デートアプリと国内系アプリ、どっちがおすすめ?
Tinder、Dineの運営には大手企業が関わっているということもあり、海外系マッチングアプリのなかでは普通に使うことができる。それ以外の新興マッチングアプリは、正直「うーーん」って感想。
ここからは、国内のデートアプリを紹介していく。海外では「カジュアルセックス」のための出会いの場としてデートアプリが盛んにリリースされている背景があるが、国内では少し事情が違う。
国内のデートアプリ・マッチングアプリは、あからさまな「セッ〇ス目的のユーザー」は規約違反で排除される。国内のマッチングアプリは、海外のものと比べて幾分か「真剣な恋愛・真剣な恋活・真剣な婚活」を指向してる。
デートアプリのメリットは、非合理的なメッセージに時間を取られないこと、上品なデートが期待できること。このメリットを生かして、国内のデートアプリは「仕事に忙しい高学歴・高所得なハイスペックな男女が、上質なデートのために出会う場」という路線をとっているものが多い。
国内のデートアプリには、ハイスペックな男女にターゲットを絞ることで、「暇つぶし」や「体目的」に利用されるような「出会い系」との差別化を図るという戦略もあるのかもしれない。
それでは、国内デートアプリを見てみよう。
国内デートアプリ最高峰の会員レベル、東カレデート
「東カレデート」は、東京の”オトナの遊び方”を紹介する人気雑誌、「東京カレンダー」の会社が運営しているデートアプリ。
もしかしたら、「マッチラウンジ」というデートアプリを聞いたことがある人もいるかもしれないが、「マッチラウンジ」が名前を変更したのが「東カレデート」である。
東カレデートの最大の特徴は、その「入会審査のレベルの高さ」である。女性なら美人、男性なら端正な顔面とそれなりの収入が必要である。
東カレデートの詳細、審査を通過するために必要な条件はこちらをご覧あれい。
東カレデート、入会できればもう「勝ち組」。だけれども、入会審査に落ちたら「自分はこの程度なのか…」とテンションが下がってしまうかもしれない。そう思って、東カレデートのアプリはインストールしてあるものの、入会審査に踏み切れていはいないのであった…。
↓東カレデート、アプリダウンロードはこちらから
デート重視の「和製Dine」的存在、いきなりデート
デートにコミットして、そのほかの無駄なシステムをストイックに排除した北米のデートアプリ「Dine」。海外のデートアプリに自分の中で少し抵抗があったので、日本の会社がDineみたいなデートアプリを作ってくれたらいいのにな…と思っていたところ、実際に「和製Dine」と呼べるデートアプリを発見。
その名も、「いきなりデート」。恰幅のいいシェフ社長が腕を組んで笑っている某ステーキチェーン店の名前を思わせるサービス名。はたして、いきなりデートの正体は?
ハイスペック男女と書かれているように、いきなりデートは高学歴・高収入男子 vs 大卒女子向けの審査制デートアプリ。
いきなりデートの審査基準をのぞいてみよう。
いきなりデート、男性の参加条件
- 23〜45歳
- MARCH(関関同立)及びそれに準ずる国公立大以上、有名大学院生
- 上場企業or社員100名以上の会社員
士業、公務員、国家公務員など- 社員数20名以上の経営者または役員
- Facebookの友達数15名以上
- 現在独身&彼女なし
ちなみに、男性の大学別割合を見てみると、
- 慶應義塾大学 12.8 %
- 早稲田大学 10.9 %
- 東京大学 7.4 %
となっている。(2018/11/1 現在)圧倒的にハイスペック。
また、公式サイトに審査合格者のスペックが続々と表示されている。錚々たるスペックだ。
一方で、女性の審査条件をみてみると、
いきなりデート、女性の参加条件
- 20〜39歳
- 4年制または6年制大学 卒/在学中
- Facebookの友達数15名以上
- 現在独身&彼氏なし
となっている。女性の大学別割合は、
- 早稲田大学 6.4 %
- 慶應義塾大学 5.9 %
- 立教大学 3.0 %
どれも、上位のお嬢様的エリート大学。ただ、男性よりも入会者の大学は幅広いようだ。
25歳以下の女性の特典として、初回のデートが無料になるお試しデートキャンペーンが開催されているので、是非とも参加しておきたいところ。
いきなりデートの最大の特徴は、「デートのお店を運営スタッフが選んでくれる」ところ。ランチデートはひとり 1,000円前後の予算、ディナーデートはひとり 2~3,000円の予算。しかも、最短1日でデートのマッチングが成立する。
今回紹介したデートアプリの中で、一番使ってみたいと個人的に思った。
まとめ
今回は、「デートアプリ」特集ということで、海外発のデートアプリと国内のデートアプリを見てきた。
カジュアルに恋愛を楽しめそうな北米系のデートアプリと、ハイスペック男女限定の国内型デートアプリ。婚活・恋活を検討している人はぜひ、自分に一番合ってそうなアプリを試してみて。新しい出会いを通して、自分の世界が変わること間違いなし。
今回取り上げたデートアプリをまとめておきます。(海外系の怪しいやつ以外で)
元祖デートアプリTinder
「デートにコミットする」北米発のデートアプリDine
入会できれば勝ち組。男女レベル最高峰のデートアプリ、東カレデート
最短1日。運営がデートをセッティングしてくれるデートアプリ、いきなりデート