山里亮太&蒼井優の電撃結婚に寄せて、一人の婚活ライターとして。




平成から令和に時代が変ってから、あんまり世の中に明るい話題がなかった。

幼稚園児や母子の命が奪われた痛ましい交通事故の数々。

川崎市で起きた、無残な殺傷事件。

国会議員の戦争発言。

トランプが来日して相撲見て、富山県出身の朝乃山が初優勝したものの、圧倒的にマイナスなニュースが多かった。

そんな中で飛び込んできた、「山里亮太&蒼井優」の電撃結婚のニュース。(芸能人としての「格」を気にするなら、”蒼井優&山里亮太”の順序なのかもしれないけれど)

婚活や恋愛に関するトピックを扱う「令和の恋愛塾」としても、誠に嬉しい限りでございます。本当に結婚おめでとうございます。

 

山里亮太&蒼井優の結婚で起こりそうな現象。

まず、ネットには「山里亮太&蒼井優 が電撃結婚!二人の馴れ初めは?同居してる?」みたいな、薄っぺらいゴシップ記事が量産されること。

週刊誌記者みたいに、自分の足で直接情報収集したわけでもないくせに、芸能人に関するあること、ないことの噂をブログ記事に書いてPVを稼いで、広告収入で儲けるみたいなweb運営者は本当に消えた方がいい。(自戒の念も込めて)

あと、芸能ライターとか、婚活コンサルタント的なポジションの人たちが「山里亮太に学ぶ、幸せを手に入れる方法」的な記事を書くのだろう、きっと。

こうやって一方引いてものを見ているような僕自身も、「このビッグウェーブを逃すな!」とばかりに、ネットに文章を書いているそんな人たちの一人に過ぎないのだろうが。とにかく、彼らの結婚をみて、なにかものを書きたくなるようなくらい、おめでたいことなのだろう。

 

婚活と向き合う存在として二人から学ぶべきは、「仕事と結婚のバランスと、タイミング」にあるように思う。

 

山里さんは、1977年生まれで、現在の44歳でゴールイン。対する蒼井優さんは、1985年生まれで、現在は33歳。

結婚は年齢がすべてじゃないけれど、お二人とも、すごくいい時期に結婚したように思われる。

蒼井さんは、是枝監督作品などの数々の名作に出演していらっしゃるし、「美人女優」が渋滞して溢れている昨今の女優会において、しっかりと個性を確立して自分の地位を固めているように思われる。

対する山里さんは、テレビやラジオにレギュラー番組を10本以上持っており、現在のお笑い界に欠かせない存在。明石家さんま、タモリ、ビートたけしなどの「お笑いビッグ3」が健在な中で、次世代のお笑い界を引っ張っていくポテンシャルは十分。

もし二人が、「これからもっと仕事を増やして売り出していくぞ~」という時期に出会っていたらば、きっと結婚に至っていなかったに違いない。

芸能界は、僕たち一般人が守られているような「労働基準法」がないに等しい、多忙な世界。ライブや作品に対して気持ちを高めて集中していたら、きっと恋愛したり相手と心から向き合ったりする体力・気力は残っていないだろう。

芸能人が破局したり、すれ違いから離婚したりするのもうなずける。

二人とも、仕事である程度地位を固めて(もちろん、本人たちは満足していないであろうが)、なおかつ、お互いの性格面や価値観の相性がよく、結婚に対する波長が合ったからこそ、「交際2か月での電撃結婚」に結びついたのだと思う。

 

結婚、年齢、仕事。「結婚はタイミング」といわれるのは、まさにその通りなのかもしれない。

出会って2ヶ月で結婚した彼らのような結婚ニュースを聞くと、彼らのような「運命の出会い」に憧れる人も多い。

あるのかどうかすらわからない運命の出会いを待ち続けるのか、あるいは、現実をみて結婚の出会いを広げる努力=婚活 をするのか。

いくら婚活を頑張って「結婚する年齢」をコントロールしようと思っても、結婚は相手がいてこそ成り立つもの。婚活はあくまでも「結婚相手の選択肢」を広げるのにすぎず、結婚を保証してくれるものではない。

人生とは、かくも思いもよらないものなのだなあ、と、改めて思う。一方で、山里さんと蒼井優さんのような、思いもよらない幸運も舞い込んでくることもある。難しいものですね。

 

ところで山里亮太さんは、吉本の「ブサイク芸人」の代名詞。

売れている人、人気者に対する「嫉妬心」が人一倍強いことでも有名で、「山里は性格が悪い」みたいな声も一部ではある。

それでも、蒼井優さんが選ぶほど、魅力的な部分もたくさんある人なんだろうなあとも思う。

ニュースでも、「彼はいつも面白いことを言って楽しませてくれる」的なことが書いてあった。

事実、僕は山里さんのTBSラジオを毎週聴いているけれど、2時間があっという間に過ぎてしまうくらい、面白い。

きっと、芸人として面白くあるために、人知れずたくさんの努力をしてきたのだろうし、与えられた仕事の一つ一つに手を抜かずに向き合ってきたからこそ、お笑い界での今の地位があるのだろう。

結婚できない言い訳に「仕事」が使われがちだ。けれど、自分を磨く一番の近道、それが、目の前の仕事に一生懸命になることなんじゃないか。

仕事にしっかり向き合っている人こそ魅力的であるように思うし、仕事を誰よりもがんばって、自分の魅力や価値が上がった先に待っている出会いもあるのだろう。

自分自身も、仕事頑張らないとなあ。